6月のセミ
白く軋んだ色の ひび割れた朝が来る
ひどく乾いた風だ ねじれた叫びだ
6月のこの朝に 手のひらは剥がれてる
耳の奥鳴り響く 痛みに立ちつくす
ただ早すぎたんだろう?
もう遅すぎるんだろう?
眩しさにうずくまる かすれたこの声が届かない
(2000.06〜)