ポポふうせん


飛ばすんだ 飛ばすんだ 言えなかった言葉

しまい忘れたままの 汚れた丸いクレヨン
片方だけのサンダルは おとといすり切れた
誰もいない公園 砂場に埋めたビー玉
水たまりのブランコは 夕風に揺れている

もう届かない場所へ 時は走り抜けてく
追いつかないところへ 両手振って 君は去っていく


君が指差す空に 見つけたよヒコーキ雲
書き残した絵日記は 二度ともう開かない

思い出す泣き顔も 思い出すはしゃぎ声も
僕の中渦巻いて 風になって 弾け散っていく

だから

飛ばすんだ 飛ばすんだ ポポふうせん あの向こうまで
飛ばすんだ 飛ばすんだ 言えなかった言葉

飛ばすんだ 飛ばすんだ ポポふうせん あの向こうまで
飛ばすんだ 飛ばすんだ 握りしめた言葉


                           (2000.08〜)